その3 食事編

長らくお待たせしました。って、待っててくれた人、居るのかな?
お約束のスペインの食。スペインと言えば大食漢の国。朝、ブランチ、昼、おやつに夜、なにしろ日に5回の食事を摂る人々ですから。
もう10年近く前にスペン南部に行ったことがありますが、バスクは食の宝庫と聞いていた通りという感じ。バスクそのもの
ではないけれど、スペインでは北東部こそが食に関しては最高かな。今回、写真でも紹介する料理、ウサギも鴨も、これは他で
は無かったもの。是非ともまた食べたいもののリストを作ったら、私ならこれはもう上位に並ぶことでしょう。



ウサギ肉(左の写真)の料理を食べたのは、その1で寄ったレイダの町外れのレストラン。駐車場を時間ぎりぎりで出発。
ちょっと走るとなんのことはなく町並みは背景となって、あれ、食べるところないね...と思ったら、
郊外型レストランとでも言いましょうか、外見はごく普通、駐車場に停まる車はいささかまばら。
大丈夫??という想いが頭をよぎるものの、もっと街から外れたいよいよ食べるところなどなさそう。
まあ寄ってみますかという程度で、正直なところそれほどの期待はしていなかったのですが....
なんとこれが大正解。でも、ここはバルセロナ。出されたメニューが最初はカタロニア語で、スペイン語なら完璧とは
言えませんが、それにしてもわからない!!困っていたらスペイン語のメニューを出し直してくれたウエイターのお兄さん、
スペイン語の辞書を持ち出す私達に熱心に料理の説明をしてくれました。さーて、ウサギはイタリアなどでも食べましたが、
比較的に簡単なグリルながら、柔らかくて塩加減は最高〜!お肉だけど軽く食べられました。
ちなみに、イタリアではウサギ肉の偽物が出回ったことが昔にあって、肉屋さんではウサギの証明に頭付きで売ることが義務のような。
ウサギの歯が可愛いような悲しいような...
さて、次は鴨(真ん中の写真)。こちらはポイ谷を後に車で移動を始めた直後、やっぱり郊外型。街中だと車を停め辛いし、
なんだかレストランは中心のゴチャゴチャのところにあって、そもそも車からは目に付かない。またもや車はまばら、中に入
ってもお客もまたまばら。またしてもどう?大丈夫??...。
が、やっぱり正解なんですね。鴨肉の料理は幾つかあって、最初に頼もうとしたのはどうやらお昼にはやらない(というスペイン
語の理解が、これは正しいかは疑問)ようで、それならと3人揃ってオーダーしたのが写真の料理。オレンジ・ソースだけと甘い
わけでなし。表面の皮がパリパリで、中は火が通り過ぎず柔かでジューシー。その絶妙のハーモニーが『たまらない!!』
思い出すだけでも、食べターイ、けどあそこまでは行けない。またスペインに行くことがあっても、本当に山の中だし。
ここで、ひとつ結論。郊外のレストランに美味い店あり。
さて、スペインと言えばワインも良いですねー。決してお高くなくとも、その土地毎の物があって楽しめます。
右の写真にあるワイン、これはイラチェという僧院で作られているもので、ハビエルのホテルで飲みました。

数日後、そのイラチェの僧院に途中で寄りました。巡礼路の途上、それも昔は随分と栄えていて寄っていく巡礼者も多数だったとか。
その名残で今でも僧院ではワインを巡礼者に振る舞い飲ませてくれるんです(下の写真)。


    


ただ酒だーとの大はしゃぎは慎みつつ、醸造所のところで蛇口を捻ればワインが出てくる!!!
入れ物は持参してね。(何故か私達は紙コップを持っていました...)
スペインのワインではリオハが一番とされますが、それ以外でも勿論のことGOODですよ。銘柄ものや年代ものは高いけれど、
庶民向けは1本が数百円から。気楽に飲めます。それどころか、ランチのセットで当たり前のようにワイン付きだったりして。
我々は3人組でしたが、グループで1本どうぞと出されます。ワイン付きだったり、他の飲み物とのチョイスだったり。それに
しても安くてお手軽ということです。安いハウス・ワインだけれど、結構、いけましたよ。


食べ物編と言う事ですから、本当はバールの話を書きたいけどそれはまた今度。いつになるか、期待しないで待っててね。